「本当は恐ろしいアメリカの真実」 エリコ・ロウ(講談社)



 著者は、米国在住のジャーナリストだが、多様な見方を提供してくれる。例えばアメリカは、キリスト教と他宗教、白人と黒人などとの間に深刻な対立があり、決してユナイテッド(統一)されていない。そのことを示す多くの事例には驚くばかりだ。また、18歳以上のアメリカ人の4分の1以上が精神疾患で、そのお陰で製薬会社が大もうけしているなど、ジャーナリストならではの事例には興味が尽きない。
 政権交代によってアメリカとの関係見直しの機運が高まりつつあるが、本書を読めば、あなたのアメリカ観の根底が揺らくかもしれない。
(江上 剛:作家)

(朝日新聞 2009-11-8)



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