法王がガリレオの名誉回復……宗教裁判の誤り認める



 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は31日、地球が太陽の周りを回っているとする地動説を支持したため宗教裁判にかけられ、自宅に終生幽閉された17世紀のイタリアの学者ガリレオ・ガリレイの名誉回復問題について、13年間にわたる調査結果を踏まえ、当時のカトリック教会は誤っていたと最終的に表明した。

 1632年の著書「天文学対話」でコペルニクスの地動説を是認したガリレオは翌年、天動説の立場をとる教会に異端者として訴追され、やむを得ず地動説を否定したが「それでも地球は動いている」とつぶやいたといわれる。

(琉球新報 1992-11-2)



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