少女と関係の青年を処刑



 14日付のインド英字紙ヒンドスタン・タイムズによると、西部ラジャスタン州の農村で先月末、婚約者を持つ少女と関係し、妊娠させた20才の青年が村の長老らに「死刑」を宣告され、村人の手で殺された。

 インドの現在の法律では、このような私刑は禁止されており、関係者は殺人容疑で警察に逮捕された。因習が残る農村部では同様の事件が後を絶たず、今年3月にはカーストが上の女性と関係した下層カーストの男性が焼き殺される事件も発生。なお社会慣習、カーストのくびきから解き放たれていないインド社会の複雑な断面を浮き彫りにしている。

(琉球新報 1994-12-15)



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