バチカンが進化論認める



 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は、法王庁科学アカデミーに寄せた書簡で、ダーウィンの進化論を「既に仮説の域を越えており、カトリックの教えと矛盾しない」として、130余年ぶりに認める見解を明らかにした。しかし「肉体の進化論は認められるが、われわれの精神は神からもらったものであり、人間の精神は進化論と関係ない」と留保をつけた。

 法王庁はこれまで「神がアダムとイブをつくった」との創世記の記述を根拠に、ダーウィンが1859年に体系づけた進化論を認めなかった。

(琉球新報 1996-10-25)



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