中米でコロンブス「死刑」に



 コロンブスが新大陸に到着した1492年10月12日から506年に当たる12日、中米各地で、欧州による先住民抑圧のきっかけをつくったとして、コロンブスへの抗議行動が繰り広げられた。

 ホンジュラスからの報道によると、首都テグシガルパの国会前広場では、先住民約1000人が集会を開催し、模擬裁判を開いて虐殺、略奪などの罪でコロンブスに死刑を宣告、コロンブスの肖像に矢を刺して「処刑」した。参加者らは「(コロンブスの航海を実現させた)スペインは先住民に賠償すべきだ」などと叫んだ。

 メキシコ市でも約3000人の学生、労働者らがスペインへの抗議とともに、メキシコの先住民900万人の人権が守られていないなどとして政府非難を掲げ、中心街をデモ行進した。

(琉球新報 1998-10-13)



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