安息日にスーパー営業



 イスラエルでは、ユダヤ教が労働を禁じる金曜の日没から土曜の日没までの安息日に、商店は休業する。ところが喫茶店やホテルなど一部は営業が認められることに目を付けたツィオン・アバルジルさん(45)が、喫茶店の営業許可を取った上で、喫茶店にスーパーを併設した。

 「営業をやめろ」安息日には独特の黒ずくめの服装の超正統派が店の前で気勢を上げるが、店を訪れた3人の子を持つ母親は「安息日にも開いていると助かる」と歓迎、客の評判は悪くない。(中略)

 超正統派は今月14日、兵役免除などの特権に最高裁が疑義を唱えたことに反発し、25万人規模のデモを実施。これに対し世俗派は「法治国家を守ろう」と最高裁支持の5万人集会を開き、両者のみぞの深さを見せつけた。超正統派は人口の1割程度だが、政界をはじめ冠婚葬祭など市民の日常生活に大きな影響力を及ぼし、兵役免除や優遇税制など多くの特権を享受している。

(琉球新報 1999-2-23)



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