イラン大統領が訪仏延期



 国営イラン通信の報道によると、訪問の延期は「イスラム教及び民族的規範の尊重で、フランス側と合意できなかったため」。フランス外務省筋は「規範」の内容が食事に出されるワインであることを認めた。 
   
 29日付フランス紙リベラシオンによると、イラン側は昼食会などのメニューについて「肉ではなく魚」などと細かく要求。フランス側は一定程度まで応じる構えだったが、「ワイン抜き」については外務省で協議の結果、拒否することを決めたという。フランス大統領府によると、イスラム教国の元首を食事に招待する場合、元首に対してはオレンジジュースを出すなどの配慮がされるが、フランス側の出席者までがワインを禁止された例は見当たらないという。

(琉球新報 1999-3-30夕)



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