米国300年前の魔女裁判…女性5人の無罪確定



 米マサチューセッツ州セーラムで300年以上前に吹き荒れた「魔女裁判」で、絞首刑となった5人の女性を「無実」とする州法が10月31日、ジェーン・スウィフト同州知事代理の署名で成立した。

 これで、「魔女狩り」の集団ヒステリーの中で処刑された20人の男女全員の無実が完全に確定した。
 無実を主張しながら処刑された犠牲者の一人スザンナ・マーティンの8代目の子孫にあたる女性は、地元紙に「彼女の汚名をそそいであげたかった。魔女などと考えてもらいたくなかった」と喜びを語っていた。

 清教徒の植民地セーラムでの魔女裁判は1692年、数人の少女の告発で始まり、同年5月までに約200人が「魔女」として収監、9月までに大量処刑された。

(琉球新報 2001-11-3)



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