大量破壊兵器、存在せず



 イラクの大量破壊兵器の捜索を担当していた米調査団(ドルファー団長)の最終報告書は2003年のイラク戦争開戦当時、同国には大量破壊兵器は存在せず、核・化学・生物兵器を開発する具体的な計画もなかったと結論付けた。6日の米紙ワシントン・ポストが報じた。報告書は6日午後(日本時間7日朝)、議会に提出される。

 ブッシュ政権は戦争の大義だった大量破壊兵器が見つからないものの「旧フセイン政権の脅威は徐々に拡大していた」と述べ、攻撃が必要だったと主張した。
 しかし、報告書は開戦の時点で、旧フセイン政権の脅威は以前より低下していたとしており、イラク戦の正当性にあらためて疑問を投げかけた。

 報告書によると、イラクの大量破壊兵器に関する開発計画や知識は、戦争開始当時、イラクから国連査察団が退去した1998年当時より低下していた。ただ、経済制裁が解除されれば旧フセイン政権には兵器開発を再開する「意図」はあったとした。

(琉球新報 2004-10-7)



目次 


inserted by FC2 system