アウシュビッツ解放60年(ポーランド)



 ユダヤ人やロマ(ジプシー)ら約110万人がガス室などでナチス・ドイツに殺害されたアウシュビッツ強制収容所の解放60年記念式典が27日、約1万人が参加してポーランド南部オシフィエンチムの同収容所で開かれた。

 24日に国連本部で行われた記念行事など一連の式典のクライマックスとなるもので、ロシア、イスラエル両国の大統領ら約40人の国家代表に加え、世界中に散らばる約1000人の元収容者らが参加。ドイツのケーラー大統領も出席。
 式典では、犠牲者追悼の祈りが行われ、アウシュビッツの悲劇を二度と繰り返さない」と宣言する国際憲章に元収容者や各国代表が署名。

 26日記者会見したポーランドのロートフェルト外相は「元収容者が高齢化しており、これほど大規模な式典はこれが最後になるだろう」と述べ、記憶の風化を防ぐよう呼び掛けた。
 アウシュビッツ強制収容所は1945年1月27日、当時のソ連軍がナチス・ドイツから解放。設置された40年以降、130万人以上のユダヤ人やロマ、ポーランド人政治犯らが収容された。

(琉球新報 2005-1-28)



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