秘密結社(KKK)の幹部逮捕



 7日付の米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、1964年に米ミシシッピ州で黒人の有権者登録を支援していた公民権運動の活動家3人が殺害された事件で、約40年ぶりに白人優越主義者の秘密結社クー・クラックス・クラン(KKK)の幹部エドガー・レイ・キレン容疑者(79)が殺人容疑で6日、逮捕された。

 この活動家殺害は公民権運動が盛んだった時代の未解決事件として悪名高く、米映画「ミシシッピー・バーニング」(88年)の題材にもなった。逮捕者はさらに増える見通し。
 事件では67年、キレン容疑者を含む十数人が3人の人権を侵害した罪で起訴されたが、全員白人の陪審団の評決不成立で同容疑者は釈放。別の7人は有罪となったが、殺人罪が適用された例はこれまで皆無だった。

 別の事件で服役中だったKKK幹部が地元紙の取材で殺人事件との関与を認めたことから、99年に地元司法当局が捜査を再開していた。
 殺害された男性の母親は「最後には正しい事が起こると思っていた」と語ったという。

(琉球新報 2005-1-8)



クー・クラックス・クラン
 クー・クラックス・クラン(英: Ku Klux Klan、略称:KKK)は、アメリカの秘密結社、白人至上主義団体。
 白人至上主義団体とされるが、正確には北方人種を至上とし、黒人やユダヤ人、アジア人、近年においてはヒスパニックなどの他の人種の市民権に対し異を唱え、同様に、カトリックや、左翼団体、同性愛者の権利運動やフェミニズムなどに対しても反対の立場を取っている。

 マニフェスト・デスティニーを掲げ、プロテスタントのアングロサクソン(WASP)、ゲルマンなど白人のみがアダムの子孫であり、唯一魂を持ち一切の罪を犯していない神(イェホバ)による選ばれし民として他の人種から優先され隔離されるべきである、と主張する。
 名前の由来はギリシャ語の「kuklos(円環、集まりの意)」の転訛と英語の「clan(氏族、一族)」を変形させたものと言われる。団員は「Ku Klux(er)」、もしくは「Klansman」と呼ばれた。白装束で三角白頭巾を被りながらデモ活動を行う集団として世間で認知されている。

『ウィキペディア(Wikipedia)』



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