母とイスラム侮辱か、ジダン退場で各紙報道



 9日のサッカー・ワールドカップ(W杯)決勝でフランスのジダン選手が退場になった問題で、欧州の各メディアなどは11日までに、同選手がイタリアのマテラッツィ選手から「テロリスト」などと呼ばれ、さらに母親やイスラム教徒を侮辱する言葉を掛けられていたと伝えた。マテラッツィ選手は「テロリスト」と呼んだことを否定した。

 英BBC放送によると、ジダン選手の代理人は10日、同選手がイタリアのマテラッツィ選手から「極めて深刻な」言葉を掛けられていたことを明らかにし、ジダン選手が近くすべてを明らかにするとの見通しを示した。
 英タイムズ紙は読唇術の専門家の話として、マテラッツィ選手がジダン選手のことをイタリア語で「テロ売春婦の息子」と呼んだ上で「くたばれ」と言ったと伝えた。ジダン選手はイタリアのチームに所属したこともありイタリア語が分かる。

 フランスのサッカー協会関係者は英大衆紙サンに「母親を侮辱することはトラブルを呼ぶようなものだ」と述べた。英大衆紙デーリー・ミラーは、マテラッツィ選手がイスラム教のジダン選手に、イスラム教徒がテロリストであるという趣旨の暴言を吐いたと報じた。

(琉球新報 2006-7-11)



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