ヨガ禁止令が波紋



 イスラム教を国教とするマレーシアで、国家ファトワ〔宗教見解)評議会が「ヒンドゥー教の教えに基づくヨガは、イスラム教とは相いれない」と「ヨガ禁止令」を出したことが波紋を呼んでいる。法的拘束力はないものの、人口の6割を占めるイスラム教徒のマレー系で、ストレス解消や手頃な運動としてヨガをたしなむ人は多い。愛好者らからは懸念が、2州のスルタンからは不満の声が出た。

 アプドラ首相は「マントラ(祈りの言葉)を唱えなければできる」と表明したが、マレー系とインド系のあつれきを生じかねないとの指摘もある。(シンガポール=杉井昭仁〕

(2008-12-9 朝日新聞)



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