デイトレーダーはバカで浮気で無責任



 経済産業省の北畑隆生事務次官が講演会で、インターネットなどで株売買を短期間に繰り返す個人投資家のデイトレーダーについて「最も堕落した株主」「バカで浮気で無責任」と発言していたことが分かった。北畑氏は7日の会見で発言内容を認め、「申し訳ない」と陳謝した。

 講演会は1月25日、都内で開かれ、経産省所管の財団法人が主催。北畑氏が売買防衛策などをテーマに約2時間話した。
 北畑氏は「本当は競輪場か競馬場に行っていた人が、パソコンを使って証券市場に来た。最も堕落した株主の典型だ。パ力で浮気で無資任というやつですから、会社の重要な議決権を与える必要はない」と発言。デイトレーダーに適した株式として、配当を優遇する代わりに議決権のない「無議決権株式」を挙げ、上場解禁を唱えた。

 米系投資ファンドのスティール・パートナーズを名指しし、「株主、経営者を脅す」と発言。「七つの大罪のかなりの部分がある人たちがいる」などと話した。
 北畑氏は取材に「言い過ぎたかもしれない。おもしろおかしく言わないといけないと思った」と語った。

(2008−2−8 朝日新聞)



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