イスラム圏のチェス



 

 イスラム圏の人が興じていたチェスの前身といわれるゲーム「シャトランジ」が、大阪商業大学(大阪府東大阪市)のアミューズメント産業研究所に展示されている。駒はチェスのように馬や人の姿ではなく、灯台や寺院のような抽象的な形だ。
 梅林勲・主任研究員によると、イスラム教が偶像崇拝を禁じていたためとも、急速な普及で駒を大量生産する必要があったためともいわれる。

 イラン製の盤は陶器で、馬に乗る子どもがあしらわれている。ゲームとして使われることは少なくなったが、チェス愛好家らに入気が高く、ネットオークションで高値をつけることもある。

 元祖はインドで発祥した「チャトランガ」。7〜8世紀に西アジアでシャトランジになり、さらに欧州に渡ってチェス、中国や日本では将棋に変化した。チェスはアフリカにも広まり、コブラやゾウの形の駒が使われている。

(朝日新聞 2010-12-6)



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