99年9月9日の切符…台湾の鉄道「九」は「久」に通じると人気



 

 台湾は1912年の中華民国建国を元年とする暦を使っており、今年は「民国99年」で、9月9日には9が四つ重なる。「九」は「久」に通じて縁起が良いとされ、この日付の鉄道記念切符が入気を呼んでいる。

 台湾鉄道管理局は、台南県内にある永康駅で、保安駅行きの記念切符を5万枚用意した。1枚21台湾ドル(約56円)。駅名の4文字を組み合わせると「永保安康」(ずっと心配事なくやすらかに過ごせる)という意味になる。「99・9・9」の日付を入れて6日に売り出したところ、朝から長蛇の列ができ、6時間で売り切れ。同.局は5万枚の追加印刷を決めた。

 切符は、日本ではほとんど姿を消した、硬い厚紙に印刷したもので、永康駅では日本統治時代から使っている機械に1枚ずつ通して日付を入れる。この機械は2けたの年までしか印字できないため、来年の「民国100年」への対応が問題になっている。

(朝日新聞 2010-9-9)



目次   


inserted by FC2 system