菊池容疑者逮捕



 菊池容疑者の逮捕について、オウム真理教から派生した「ひかりの輪」は3日、「菊池容疑者が事件の真相を明らかにして警察に協力するとともに、(教団元代表の)麻原彰晃やオウム真理教の過ちを深く総括して、二度と同様のことが起きないよう社会に教訓を残し、償いの道を歩んでいくことを望みます」とのコメントを出した。

 同様に教団から派生した「アレフ」はコメントを出していない。
 オウム真理教は2007年3月に二つに分裂しながら、今も活動を続けている。多数派の「アレフ」と、上祐史浩元代表らが設立した「ひかりの輪」が活動を展開している。

 公安当局によると、今年3月時点で「アレフ」は北海道から福岡にかけて24施設の活動拠点を持ち、信徒は出家と在家を合わせて約1,100人に上る。一方、ひかりの輪は東京都世田谷区など8施設で約190人の信徒が活動している。
 「アレフ」は各施設で「年末年始集中セミナー」などを行い、公安調査庁に報告された資産は約4億4千万円。「ひかりの輪」も約1400万円を保有していると報告している。

 両派とも活発に新たな信徒獲得に務めている。

(朝日新聞 2012-6-4)



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