ノーベル平和賞サミット中止(南アフリカ)



 南アフリカで今月中旬に開催を予定していた「第14回ノーベル平和賞受賞者世界サミット」が中止されることが2日、明らかになった。現地からの報道では、参加を予定していたチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世への査証発給を南ア政府が拒否し、これに他の参加者が抗議してボイコットを表明したため、開催できなくなった。

 南アは最大の貿易相手国である中国に配慮し、査証を発給しなかったと伝えられている.中国は14世を「チベット独立派」として敵視している。サミットは今月13日から3日間の日程で南ア南西部のケープタウンで、歴代の平和賞受賞者が会して開かれる予定だった。場所を変えて後日開催するという。
 8年前にも同様の理由で、中南米のコスタリカでの開催が中止に追い込まれた経緯がある。

(産経新聞 2014-10-3)



目次   


inserted by FC2 system