メッカ巡礼で700人以上圧死 サウジ西部、群衆倒れる



 イスラム教最大の聖地、サウジアラビア西部メッカ近郊で24日、大巡礼(ハッジ)に訪れた多数の巡礼者が折り重なって倒れる事故があり、救命救急当局によると717人が死亡、800人以上が負傷した。大巡礼では過去にも同様の事故が多発しているが、AP通信によると、1990年に1400人以上の巡礼者が死亡した事故以来の大規模被害となった。

 今年の大巡礼には約200万人が参加した。現場はメッカ近郊にある「ミナの谷」。巡礼者は最終日の主要儀式として、ここで悪魔を象徴する石柱に橋の上から石を投げるが、多数の人が殺到するため事故が起きやすい。2006年にも同じ場所で360人以上が死亡する事故が起きた。

 サウジ当局は巡礼経路の拡張や群衆管理の強化に多額の資金を投じ、近年は大規模事故が減っていた。ただ今年は聖モスクに向かってクレーンが倒れて100人以上が死亡する事故や、ホテル火災などが相次いでいる。
 大巡礼は、信仰告白、礼拝、喜捨、断食と並ぶイスラム教徒の「五行」の一つ。資力と体力のある信者は生涯に一度は大巡礼に参加することが求められ、毎年世界各地の信者がメッカを訪れる。

(日本経済新聞web 2015-9-24)

  



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