仏 教

3.教典
「上座部仏教経典」パーリ語でかかれている。
『阿含経』あごんきょう=最も古い時代の経典の一種とされ、ブッダの教説も直接伝えられている。
『法句経』ほっくきょう=原始仏教の経典で、阿含経の部分をなすもの。約400編からなる韻文詩。
『四分律』しぶんりつ=僧が日常守るべき規則をまとめた戒律集。内容が4分割されているため、この名がつく。

「大乗仏教経典」
『阿弥陀経』あみだきょう=1世紀頃に成立したとされ、阿弥陀仏の名を唱える念仏によって、初めて往生できることを説く。
『法華経』ほけきょう=大乗仏教の代表的な経典。28品(部分)で構成され、比喩を用いてブッダの教えを説く。
『華厳経』けごんきょう=ブッダが到達した悟りの内容を示したもの。ブッダの超越性についても触れている。

『維摩経』ゆいまきょう=文殊菩薩と在家信者・維摩による問答を通じ、空の精神と信者としての実践を示したもの。
『般若経』はんにゃきょう=究極の状態を意味する、般若波羅蜜に関する経典の総称。
『涅槃経』ねはんきょう=ブッダ入滅について触れた経典の総称で、息を引き取る直前の言葉や、入滅の意義に触れている。

「密教経典」呪術的な儀礼を説明した経典(7〜8世紀)。
『大日経』だいにちきょう=密教の根本的な教えや、具体的な儀礼の方法が記されている。
『金剛頂経』こんごうちょうきょう=成仏に到る実践的な修業法を説く。
『理趣経』りしゅきょう=煩悩を否定しない絶対的な現実肯定「大楽」の思想を説く。



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