イスラム教

10.宗派
 ムハンマドの死後、後継者争いが噴出し、イスラム教はシーア派とスンニ派に大きく分かれました。その確執は現在も続いています。
「シーア派」
 ムハンマドの甥である4代目カリフ・アリとその息子たちの不慮の死をいたみ、正当な権威はアリの家系に受け継がれるべきだと主張します。シーアとは「シーア・アリ(アリ派)」の略。スンニ派との争いに敗れ、メソポタミア北部のイラン地方に勢力を拡げ、いまも聖地メッカ回復を祈願している。主な国、イラン・イラク。

「スンニ派」
 サウジアラビアやエジプトなど幅広く影響力をもつイスラムの多数派で、90パーセント近くがスンニ派です。クルアーンとムハンマドの教えたスンナ(しきたり)を信仰の基盤にしています。現実主義的路線を歩んでいます。





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