開 祖
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鄭明析(チョン・ミョンソク) |
設 立
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1981年 |
崇拝対象
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イエス |
経 典
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聖書 |
本拠地
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韓国 |
信者数
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数万人 |
概略
韓国のキリスト教の土壌から生まれた新宗教で、創設者は鄭明析(チョン・ミョンソク)。通称は「摂理」で、教団は「すべてが神の配慮によって導かれている」という意味のキリスト教用語であると説明している。日本の信者が自らを「摂理人」と呼ぶことから、日本のメディアでも摂理と呼ばれている。キリスト教福音宣教会は教団設立者である鄭明析が1981年3月に設立した「MS宣教会」を起源とする。その後、MS宣教会はいくつかの変遷を経て、1999年に「キリスト教福音宣教会」となり現在に至る。日本支部の設立は1985年。
1981年3月に韓国で設立され、公称で世界約30か国に300の教会があり、数万人の会員がいるとされ、韓国で4万人、日本で2千人、その6割が女性といわれる。教団は名称変更を頻繁に行っている。1980年の設立時は愛天教会、韓国では教祖のイニシャルと同じJMS(Jesus Morning Star)とよばれ、日本ではMS教と呼ばれていたが、「JMS」という称号は当宣教会の正式名称ではないことが確認された。
現況
カルトとして批判されており、韓国では近年社会問題となっている。1999年に教団が元信者の女性を拉致・監禁したことが明らかになり、同年脱会者団体「エクソダス」が設立された。日本でも、少なくとも十数人の女性信者の被害も確認されている。女性参加者は鄭明析との面談を受けるが、鄭はその際に婦人病を予防する「健康チェック」などと称して、わいせつ行為や性的暴行を繰り返していた。
教祖・鄭明析による女性信者への性的暴行があったことが次々判明し、鄭は1999年に海外逃亡し、2007年に北京で拘束され、2009年に女性信者への強姦及び準強姦罪で懲役10年の実刑判決を受けた。
その他
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