香典泥棒説



■創価学会元幹部藤原行正が指摘する香典泥棒説
 創価学会元幹部・藤原行正が自著『池田大作の素顔』の中で、池田が戸田の死後、数千万円ともいわれる戸田の香典を搾取したことが香典泥棒説の発端と指摘している。戸田の遺族は池田会長就任後に創価学会を脱会したが長く脱会理由や池田会長について真相を語らなかった。後年になって文藝春秋の取材に未亡人戸田イクが応じ、戸田は池田の次男の早逝を「池田は罰を受けた」と評するなど、軋轢を示唆。その後の戸田夫人や一家の葬儀は日蓮正宗で行われた。夫人の葬儀の際、池田は欠席し創価学会幹部数人が創価学会を代表して出席した。

 また、『池田大作の素顔』では北条元会長の葬儀にも触れている。1981年、当時会長であった北条が急死すると、北条の通夜と本葬で集まった1億5000万円の香典、東京の記念講堂で行われた本部葬、ならびに全国の会館で併行された葬儀で集まった約20億円の香典のほとんどを遺族の手に渡さず、学会本部の金庫へ入れたばかりではなく遺族は、長年往み慣れた聖教新聞社前の和風二階建ての家から即刻立ち退きを命じられている。北条未亡人はやむなく遺産をはたいて都心から離れた狭い一軒家に移り住んだとしている。

 上記の反論として、戸田や北条の葬式は創価学会が主催しており実際、葬儀にかかった費用を戸田の香典から捻出した可能性や相続税の節税対策であったと主張しているものがいる。しかし、戸田生前所有していた美術品についての説明は公にされていない。

■P献金
 創価学会にはP献金と呼ばれる献金が存在しているという疑惑。P献金のPとは「プレジデント」の略で公明党の支持母体、創価学会名誉会長で最高実力者の池田大作を指しているというもの。公明党出身の国会議員福本潤一が外国人記者クラブで外国人記者を前に記者会見するが、その席上「公明党の議員は選挙で当選した際に衆議院議員は300万円、参議院議員は600万円の献金を行うよう要請されている」と発言したことから疑惑が浮上。民主党の石井一が国会で「P献金」を追及したこともあり疑惑が立てられた。

 国会答弁の中で冬柴鐵三国土交通大臣が「選挙の際、立候補者が公明党に公認料として歳費の2か月分を納めている」と発言したことで疑惑は拡大した。その後冬柴は誤答弁であったと釈明したが同時期、冬柴が代表を務める政党支部の政治資金収支報告書に対して朝日新聞社より収支が完全に一致し、4年連続で繰越金が0円になるのは非常に不自然であるとの指摘を受けていたことから逆に2ちゃんねるや週刊誌等で政治資金がP献金にまわされたのではと疑いをかけられた。

 朝日新聞では(政治献金による収入や支出は年毎に変化することから)「支出を1円単位で合わせるのは至難の業」、冬柴のような事例は「偶然ではほとんどあり得ない現象」と指摘している。しかしその後この献金問題が検察、司法などの場において白黒の決着がつけられることはなく自然のうちに消えてしまい事実上玉虫色の決着となった。さらに現在ではP献金の指摘もなくなっている。



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